総合型地域スポーツクラブとは?


総合型地域スポーツクラブ(総合型クラブ)とは、人々が身近な地域でスポーツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブです。

子供から高齢者まで(多世代)、様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブです。

 

令和4年3月25日に、第3期「スポーツ基本計画」が策定されました。「スポーツ基本計画」は、スポーツ基本法の規定に基づき、文部科学大臣が定めるスポーツに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための重要な指針となるものです。

このスポーツ基本計画では、第3期(令和4年~令和9年)も引き続いて「総合型地域スポーツクラブ」に対する内容が網羅されています。

は、総合型地域スポーツクラブ等の体制強化・役割の拡大等を通じて、地域において、住民の誰もが気軽に親しめる「場づくり」等の機会の提供を行う具体的施策を挙げています。

今後5年間に取り組む12の施策群の「具体的施策」では、地方公共団体と総合型地域スポーツクラブの役割も挙げられています。

地方公共団体は、スポーツ主管課と教育・福祉主管課等で連携し、地域のスポーツ団体やスポーツ施設、総合型クラブ等及び、医療機関・福祉施設等の関係者の連携体制を構築して住民のスポーツ実施を促進するということ。そんな中、総合型クラブは運営体制の強化や行政との連携が課題となっていました。

この課題を解決する一つの切り口として、令和4年度より総合型クラブの登録・認証制度が47都道府県で運用開始されました。国及びJSPOは、制度化したことを機に総合型クラブの質的な向上を図るとともに、総合型クラブと地方公共団体等との連携による地域課題の解決に向けた取組を促進するとしています。

は、地方公共団体及びスポーツ団体等と連携し、総合型クラブなどの地域における子供のスポーツ実施の場を担う関係団体において、運動・スポーツ指導者の資質向上や相互派遣、活動の場の調整等について連携・協力を促進するとしています。その中には、幼児期や運動を得意としない子供、障害のある子供等を含めた多様な子供が参加しやすい環境の整備。運動習慣を形成するため、保護者・保育者等に対しても、幼児期における運動の重要性や安全にスポーツを実施できる施設等に関する情報発信を行えるよう支援するとともに、幼児期運動指針やアクティブ・チャイルド・プログラムの活用等を通じた運動遊びの機会の充実を促進するとしています。そのほか、外部指導者を含めた小学校高学年での体育専科教員の配置を促進すること。部活動の地域移行の推進など様々な課題解決に向けて進んでいる。

 

 

以上からお分かりのように、総合型地域スポーツクラブを通した「地域スポーツクラブ」に向けて、国は積極的に支援促進を行っていくものとしています。新しい公共創りの段階を乗り越えていかなければなりませんが、地域が連携・協力のもと一体となって進むしかないことは言うまでもないことでしょう。私たち「横浜市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会」(会員)も更に連携・協力していく所存です。